コラム

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甲子園を通じて

甲子園を通じて

みなさん Xin Chao!

ハノイの山本です。
私事ですが、昨日8月23日は私の母校の甲子園決勝があり、慶應高校は107年振りの優勝を掛けた勝負でした。
さすがに私も生涯でもう一度見ることができるか分からない瞬間だったので、急遽、休暇にして家でテレビ観戦にしました。
極めて個人的な事情で休むことにしたので、私だけ休むというわけにもいかず、みらいVN自体も急遽特別休暇という形にしました。

ベトナム人スタッフには甲子園決勝というすごさがあまり伝わっていなかったかもしれませんでしたが、
急遽休みになったことで喜んでたようです。
ちなみにベトナムでメジャーなスポーツは圧倒的にサッカーで、野球(ルールを含め)を知っているベトナム人は全然多くないという印象です。

両校、正々堂々と戦って素晴らしい試合だったと思います。試合後の仙台育英の監督インタビューも胸を打つものでした。
慶應側の応援の件でネット上では色々意見があることも知っておりますが、なにせ107年振りのお祭り。
元々この学校は在学・卒業の枠を超えたコミュニティ愛が半端じゃなく強いところなので、少し多めに見ていただけたら嬉しいかなというのが私の感想です笑

さて、今年の慶應高校はそのチームスタイルで何かと話題になったチームでしたね。
私も今回の甲子園を通じてか色々学ぶことがあったと感じています。

① Enjoy Baseball
⇒慶應高校野球部の大事なスローガンですね。私の在学中ももちろん掲げていました。
これは仕事に通じると思います、やはり何事も自分が楽しまなくては続けられません。
そして今回メディアはEnjoyの部分のみをかなり取り上げていますが、そのEnjoyをする為には想像を超える基礎作りとルール・自制があることは明らかです。
しっかりした土台・ベースがあってこそのEnjoyだと個人的には感じています。

② 自由と独立
⇒これも慶應を代表するスローガンですね。非坊主頭で話題になった慶應高校ですが、自由な校風を象徴しています。
ただ、これもメディアは自由ばかりを取り上げるのですが、実は校風には自由とプラスして独立自尊というしっかり自分の行いに責任を果たして
初めて独立した人間であることがあります。いつも自由には責任が付きまとうものです。

③ 自主的な思考
⇒主役はあくまで選手たちで、選手たちが自分達で考え、メンバ-と対話し、実行に移す。そしてPDCAを回していく。
会社組織としても目指すべき姿だと感じています。
仕事は本来単なる作業(Work)になってはいけず、常に先を、意味を、効果を思考しながら行う業務(Job)にならないといけないと思っています。

④ 伝統にとらわれない
⇒自由な校風というところと少し繋がりますが、これまでの球児に対する価値観や練習方法等に一石を投じる形となりましたね。
あのスタイルは今に始まったことではないのですが、凝り固まった伝統や風習にとらわれる必要は全く無いと私も思います。
常に組織は新陳代謝を通じて容(カタチ)を変えて臨機応変に強くなっていくべきなのかと感じます。
大事なのは常に思考することなのかなぁと。

⑤ ファンの力
⇒応援の数は力です。自分達を肯定してくれるファンは多いに越したことはありません笑

まだまだ感じる部分はあるのですが、キリがないのでこの辺にしておきます。
ちなみに慶應の代名詞である②の自由と独立についてですが、昨日ふと気づきました。

私の住むベトナムの礎を作った、かの有名なホーチミン先生も「自由と独立ほど尊いものは無い」と有名な言葉を残しています。

昨日は不思議と母校と自分が住む国にシンパシーを感じた1日でした。

では、今週も残りわずかですががんばりましょう!

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