コラム
注意喚起 タクシーでのトラブルにご注意を
みなさんこんにちは。みらいホーチミンの加藤です。
私は京都出身ですが、最近は私の地元でも観光客が急増し、一部の観光地ではオーバーツーリズム状態にあるとも聞きます。
ベトナムにおいても足もと海外からの渡航者が増えていて、皆様の中にも視察や商談、プライベートなどでベトナムへの渡航を予定されている方々もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、渡航者(駐在者もですが)が被害に遭いやすい「タクシートラブル」について、皆様が被害に遭われない様、事例を交えて注意喚起させて頂きたいと思います。
<よくあるトラブルと回避方法について>
(1)実際の利用金額以上を請求された
ベトナムは紙幣の桁が多く、流通している最低紙幣が1,000ドンです。そのため、タクシーメーターの表記方法においても、金額の下3桁を表示しません。(最低が1,000ドンなので、下3桁は省略されます)
例えばこのタクシーメーターの写真にある「136」の意味は、下3桁の表示が省略されているので、「136,000ドン(約750円)」という表示ですが、過剰請求の手口として、正しい金額の136千ドンではなく、「136万ドン(約7,500円)」だと請求をしてくる手口があります。全然違う金額ではありますが、表示の方法を知らない、また、金額の桁が多いため円換算額がピンとこない、という状況などから、言われた通り多い金額を支払ってしまうことが起きています。
その他にも「USD表記だ」として、上記の例では「136ドル」と請求してくる手口もあります。
必ず、下3桁が除いて表示されていること、ドル請求等は無いことをご認識頂き、正しい金額をお支払いください。
(2)支払いする紙幣がよく分からず運転手にお金を渡して見てもらったら、高額紙幣を抜き取られた
こちらも非常によくある手口です。
上記のように、通貨の単位が大きいが故に、支払いに困っていたりすると、「確認してあげるから財布を見せて」というような事を言ってくる場合があります。その際に、紙幣を確認するふりをして高額紙幣を抜き取る方法です。
運転手に財布を直接見せて確認してもらったり、また、お金を渡して確認してもらおうとしたりされない様、ご注意ください。
(3)大手タクシー会社の偽物タクシーが存在する
こちらは私も引っかかりました・・・
当地には大手のタクシー会社がいくつかあり、普段からそれらタクシー会社を利用していますが、大手タクシー会社の車に酷似した偽物のタクシーが存在しています。
私の事例としては、夜帰宅する際に、南部でよく見かける「VINASUN TAXI(ビナサンタクシー)」だと思い込んで乗車したものの、なぜか普段通っている道とは違う道を通り、メーターの上がり方も早い。
その時点で「やられた」と思いましたが、「これも経験か」と思い、そのまま家まで乗車しました。
最終的に普段の2倍以上の「40万ドン」を請求されましたが、「30万ドン」を渡して「これでも多すぎるくらいだ」と伝えた結果、一旦はお金を受け取りましたが、次は、手元で少額紙幣にすり替えて、もらったお金が足りないと言われました。
(特に5万ドン札と20万ドン札は両方赤色、2万ドン札と50万ドン札は両方青色であり、よくすり替えの手口に使われます)
その時は「払った」と言い切って降車しましたが、①まわり道、②メーターへの細工、➂紙幣すり替え、1度に3種類の手口を経験することになりました。
皆様、乗車の際には、よくタクシー会社を確認して、偽物に乗らない様ご注意ください。
(4)配車アプリでのトラブル
当地では「Grab」などの配車アプリが普及していますが、先日駐在者の友人が下記被害に遭いました。
その方は空港でGrabを利用して車を呼んだのですが、「車が変わった」と言って、アプリ内に表示されている車とは別の車が停車し、声をかけてきました。
車種が変わることもあり得るので、今回はそれかと思って乗車したところ、「駐車料金がいるので先に払え」と言われ、金額を確認するもなかなか理解してくれない。そこで財布を見せてしまい、たまたま入っていた100米ドル札を抜かれたそうです・・・
結局「車が変わった」と言ってきたGrabドライバーは、「やっぱり人違いだった」と言って友人をおろしてどこかに行ってしまい、その後乗ったタクシーの中で「まさか」と財布を確認したところ、抜き取りが分かったそうです。
Grabを利用される際には、自分の呼んだ車と間違いがないか、ナンバー等をよく確認して利用頂くようご注意ください。
なお、空港への行き帰りでタクシー等を利用された際には、「空港利用料」として、「メーター料金+1万ドン」を請求される場合がありますが、これは間違いではないので、支払って頂ければと思います。
最後に、空港と市内での、おすすめ利用方法をご紹介します。
<空港編>
①空港出口付近で「受付ブース」を設けて営業をしている、「送迎サービス」を利用する
こちらは一般のタクシーと比べてやや利用料金が高いですが、受付で英語が通じる上に、料金が前払いで安心感があります。また、空港に人が多い場合にはタクシーが捕まりにくいことも多いため、個人的にはこのような方法をよく利用します。
※空港出口付近で“個人”から「タクシー?」と声をかけられることもありますが、これは違います! 利用されるとトラブルに遭う可能性が高いので、ご注意ください。
②大手タクシー会社を利用する
北部では
「TAXI GROUP(タクシーグループ)」
「MAI LINH TAXI(マイリンタクシー)」
「G7 TAXI(ジーセブンタクシー)」
南部では
「VINASUN TAXI(ビナサンタクシー)」
「MAI LINH TAXI(マイリンタクシー)」
「VINA TAXI(ビナタクシー)」
これらタクシー会社であればおすすめができます。
ただし、これまで書きました事例などを踏まえて、支払い時などにはくれぐれもご注意ください。
(画像は各社HPより抜粋)
<市内>
①上記同様、大手タクシー会社を利用する(偽物にはご注意を!)
②ホテルのフロント経由などでタクシーを手配する(支払時などにはご注意を!)
➂Grabなどの配車アプリを利用する(違う車に乗らない様にご注意を!)
以上、今回は、タクシー等の利用において発生しているトラブル事例や、回避方法をご紹介しました。
せっかくのベトナム渡航で嫌な思いをされない様、また、被害に遭われない様、本内容を参考にしていただき、トラブルを回避して頂けると幸いです。
また、ベトナムへのビジネス視察などをご計画の際には、是非事前に弊社へお声がけください!
それでは今週もがんばりましょう!