コラム
ベトナムの”食”とおすすめ”麺料理”
みなさんこんにちは。
みらいホーチミンの加藤です。
みなさんベトナム料理はお好きですか?
私はベトナム北部ハノイに1年、南部ホーチミンに3年半住んでいますが、両都市ともに日本食が充実しているため、普段は食べ慣れた日本食を食べることが多いです。
ただ、やはり現地にはおいしいベトナム料理がたくさんあり、色々なお店に挑戦することが私の趣味のひとつになっています。
そこで今回は両都市の料理の味の違いについて、また、麺料理大国ベトナムの麺料理を1つご紹介します。
ベトナムは南北に細長く伸びている国。よく九州を除いた日本に形や広さが似ていると言われます。(九州の方、すみません)
そのため同じベトナムであっても、南北では食文化の背景や趣向が異なり、味も結構違います。
味の違いを大まかに説明すると、北部では比較的さっぱりとした味が好まれ、鶏肉などのダシの味が中心です。隣接する中国の影響を受けているようです。
一方南部は1年中暑い気候であり、砂糖やココナッツ等の甘みを料理に活用するカンボジアの食文化の影響を受けているため、比較的濃い味付けで香草なども使用した甘辛い料理が多いように思います。
両地に住んでみた中での個人的な好みで言うと、麺料理に関しては北部の味付けが好みです。
そこで今回は北部の麺料理、Bun Rieu/ブンリュウをご紹介します。
ベトナムの麺料理は、実はそのほとんどが米粉から作られていて、その種類は10種類以上。
その中で「Pho/フォー」という料理は聞かれたこともあるかと思いますが、今回は日本人にとっては少し馴染みの薄い「Bun Rieu/ブンリュウ」をご紹介します。
Bun Rieu/ブンリュウは、Bun/ブンという日本のそうめんに似たような種類の麺を使用。トマトの酸味をベースにしたスープであっさりと食べられる麺料理です。
今回はベトナム南部ホーチミン市1区にある「CO HUONG BEO」というお店をご紹介します。
こちらのお店のスープはトマトの酸味がきつくなく、優しい味付け。蟹身や牛肉、魚介をすり身にしたつくねや、揚げ豆腐などの具材が入って、色々な味が感じられます。
日本人にも馴染みやすい味付けで、パクチーなどの香草も入っていないので挑戦しやすいと思います。
メニューはベトナム語のみですが、左側の真ん中(58,000VND/約330円)がおすすめ。ホビロン(孵化直前のアヒルのゆで卵)に挑戦したい方は、ホビロン入りの3つめ(65,000VND/約370円)を食べてみるのも良いかもしれません(私は苦手です・・・)
梅ジュースも飲んで400円少々。当地の一般的な日本食レストランでのランチと比べると半額程度。徐々にベトナムの物価も上がっていますが、まだまだお手ごろです。
Bun Rieu/ブンリュウは南部ではあまり見かけませんが、見かけたら是非食べてみてください。
それでは、今週もがんばりましょう!