コラム
ハノイの観光スポットをご紹介!
シンチャオ!みらいコンサルティングベトナムに出向しております岩坂です。
ハノイでの1年間の生活を終え、昨年6月からホーチミンへ異動して早半年が経過しました。
ハノイとホーチミンは、まるで別の国のように文化や人々の性格が異なっています。
「古き良きベトナム文化」を感じられるハノイと、「新時代を取り入れていく」ホーチミン。
それぞれに独自の魅力があり、どちらが良いとは一概に言えません。
両都市に住んだ経験があることを伝えると、必ずといっていいほど「ハノイとホーチミン、どちらが好きですか?」と聞かれます。
ハノイの方は「ハノイのほうが絶対に良い!」と言い、ホーチミンの方は「ホーチミンが良い!ハノイは田舎だ!」と言うので、私は相手が住んでいる街を褒め称えることで、穏便にその質問を切り抜けています。
では、私の本心はどうなのかというと…ハノイもホーチミンも心の底から大好きなので、どちらか一方を選ぶことはできません!
さて、先日ハノイでお客様をご案内する機会がありましたので、ハノイの観光スポットをルートに沿ってご紹介いたします。
1.世界文化遺産「タンロン遺跡」
まずはハノイの街の中心にある、世界文化遺産「タンロン遺跡」です。
11世紀、李朝の初代皇帝・李公蘊(リ・コン・ウアン)が遷都を決定し、「タンロン(昇龍)」と名付けたことがその始まりです。
見どころは「ドアン門」(15世紀建造)と「キンティエン殿の龍の階段」(権威の象徴として知られる彫刻)です。
ベトナムの独立や主権を象徴するこの場所では、その壮大な歴史に思いを馳せながら見学が楽しめます。
2.ベトナム最古の大学「文廟」
「タンロン遺跡」からほど近い場所にあるのが、ベトナム最古の大学「文廟」です。
孔子を祀る儒教の廟であり、かつての科挙制度の中心地でもあります。
見どころは、科挙試験に合格した進士の名前が刻まれた、亀の形の82枚の石碑(世界記憶遺産登録)とベトナムの10万ドン紙幣に描かれている建物です。
私が訪問した際には、受験を控えた学生たちが合
格祈願に訪れ、境内は活気にあふれていました。
3.ハノイの混沌「ドンスアン市場」
次に、東へ移動し「ドンスアン市場」へ向かいます。
ベトナム特有の混沌とした雰囲気を味わうことができ、まさにカルチャーショックを受ける場所です。
ここではなぜか購買意欲が一切湧いてこないのが不思議なところ。
でも、一度訪れると、ベトナムのリアルな生活を垣間見ることができます。
4.旧市街地の街並みと夜の賑わい
市場を出て南下すると、ハノイ旧市街の風情ある街並みを散策できます。
夜になると、道路上に無数のプラスチック椅子が並び、たくさんの人々で溢れかえります。
この賑わいの中で飲む「サイゴンビール」は格別!
5.伝統文化の「水上人形劇」
ホアンキエム湖周辺まで歩くと、有名な水上人形劇を観劇することもできます。
この劇場では、ベトナムの伝統的な楽器の生演奏に合わせて、水上でコミカルに動く人形劇を鑑賞できます。
すべてベトナム語での上演ですが、視覚的に楽しめるため、言葉が分からなくても満足感は十分!
6.SNS映えスポット「トレインストリート」
少し西へ戻ると、インスタ映えで有名な「トレインストリート」があります。
線路に隣接したカフェが多数あり、おしゃれな装飾が施されています。
運が良ければ、身体のスレスレを通る列車のスリルを体験できるかもしれません。
7.郊外の「クアン・フー・カウ線香工芸村」
最後に、ハノイ郊外の観光スポットをご紹介します。
ハノイ市内から約1時間の距離にある「クアン・フー・カウ線香工芸村」は、観光にも適しています。
ここでは、色鮮やかな線香が並べられた美しい光景や、線香づくり体験、工場見学を楽しむことができます。
こちらも映えスポットとして人気があり、ベトナムのローカルな雰囲気を存分に味わうことができる貴重な体験となります。
以上のように、ハノイ市内であれば移動時間も短く、効率よく観光を楽しむことができます。
さらに、少し足を延ばせば、水墨画の世界に迷い込んだかのようなハロン湾の壮大な景色や、色鮮やかな建物が並ぶタムダオなど、魅力的な観光地が数多く存在します。
ハノイは、ホーチミンと比べると最先端の設備やサービスは少ないかもしれませんが、古き良きベトナム文化を存分に感じることができる、素晴らしい都市です。
皆様もぜひ一度、ハノイの魅力を体験してみてください!