コラム

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海外から働く

海外から働く

お疲れ様です!ハノイの山本です。

日本はそろそろ暑くなってきている頃でしょうか。
最近のハノイは本格的な夏到来という感じで、気温は連日38度前後を記録しています。

正直昼ご飯を食べに外に出るのも億劫になりますが、私は朝ご飯をかれこれ20年程食べない生活をしている為
さすがに昼抜きにはできず、、、いつも猛暑の中、出かけています。

真夏の東京とハノイはどちらが暑いか、諸説ありますが私はハノイに軍配が上がるような気がしています。
ちなみにハノイ出身のベトナム人の友人は「どんなにハノイが恋しくてもこの時期だけは帰りたくない」と言ってます(笑)

さて、そんな最近ですがお客様向けや社団法人向けの資料作成が立て込んでいる時期でもあり、今週もバタバタとしています。

最近は「越境リモートワーク」についてご相談を受けることが多く、昨日もその説明資料の作成でほぼ1日を費やしました。
越境リモートワーク、正確な法的定義はないですが、国境を越えてリモートワークを行い、それまで国内で働いていたのと同様に海外でも働くことです。
毎月何かしらの問い合わせを受けていて企業の関心の高まりを日々感じています。

コロナ前は全く需要が無かった働き方かもしれませんが、これだけリモートワークが当たり前になった世界では当然かもしれませんね。
以前は「海外で働く」しか選択肢がなかったものが、今は「海外から働く」ことが可能となったのでしょう。

しかし、当然働く国が違えばそれだけ管理上のトラブルが増えることになります。
なぜなら雇用契約を締結する国と実際働く国が異なるからです。

・労働時間の管理
・賃金の払い方
・社会保険や労働保険の加入
・税金の処理
・ビザの問題
・安全配慮の義務

他にも様々な論点がありますが、私がこれまでご相談を受けてきた肌感覚で見ると法的リスクを最大限抑えて運用できている会社はほぼありません。
なにかしらイリーガルな運用をしてしまっている企業が多いと思います。

ただこれにはやむを得ない理由もあります。それは労基法をはじめとする現在の日本の労働法令は日本法人と雇用契約を維持しながら海外で働くことを想定して作られていないからです。つまり法令や通達が時代に追い付いていないということになります。

したがって、多くの企業が憶測やリスク承知(あるいはリスクに気づかず)で越境リモートワークを運用しているのが実態なのですが、
気づかぬところで法令違反をしていたという事例は後を絶ちません。場合によっては税金の追徴や労基法違反で是正勧告を受けるケースもあります。

みらいコンサルティングベトナムでもこの越境リモートワークを適切に運用する為のアドバイザリーサービスを行っていますが、
導入を迷われている企業は是非一度、専門家にお尋ねいただき論点とタスクをクリアにしていただければと思います。

越境リモートワークは確かに管理が煩雑な制度で誤った運用をすればリスクも大きい制度です。ただその分、労使双方にとっても非常にメリットが多い働き方だと個人的には思います。

私のような海外在住の者としては、もっと浸透していって欲しいですし、将来働く場所(国)に制限されない自由な世界観がもっと生まれたら良いなぁと感じます。

それでは今週も最後ですね、がんばりましょう!
(暑いですが体調にも気をつけて!)

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